とっとっとです。
今回は、「戦闘機の中でパイロットは何やってるの?」の質問に答えたいと思います。
あんないっぱいのスイッチを一人でどうやって操作するんだろうって。
まずは、機体の外部点検をするよ。
民間航空機も機長さんが飛行機の周りを点検したことみたことありますよね?
戦闘機にも1機ずつ整備記録簿があるので、まず過去の修復履歴や整備状況等を確認します。
その後、機体を回りながら細かく点検していきます。機体のパネルの取り付けやタイヤ等の状況、加えてミサイル等を搭載している時は、ミサイル等の搭載状況も実際触って確認します。
戦闘機には、座席のやや後方までスイッチが配置されています。
これらのほとんどは、上空でパイロットが触りにくい位置に配置されています。
これら触りにくいスイッチは、地上でエンジンスタートする前までに設定したり操作したりするものがほとんどです。
車みたいな鍵がある??
飛行機のエンジンのかけ方
- 機体の電源を入れる(バッテリー)
- 圧縮空気を使用して、小さいエンジンを回す
- 小さいエンジンの回転を利用してメインエンジンを回す
- メインエンジンの回転数が一定以上になったら、エンジンの燃焼器内で火花を散らしつつ、燃料を吹きかけ、エンジンをかける
車で言えば、④のところが、鍵を回している最中のイメージですね。
②エンジンの回転数が一定以上になったら、スロットルをカット位置からアイドル位置に操作する。(左側についているスロットルを少し前に出す。)
エンジンをかけた後、すぐに離陸できるわけではありません。
エンジンをかけた後、戦闘機のレーダーの起動や操縦装置等の健全性を確認する作業をしないといけません。
上空に上がってレーダー使えなかったら意味ないですからね。
特に上空で戦闘する上で操作する全てのスイッチ類が正しく操作できるか等を確認しています。
それも十字キープラス押す事もできるので、操作はかなり複雑です。
戦闘機は、できるだけ短い滑走距離で離陸したいので基本は、アフターバーナーを使って離陸をします。
ただ、燃料もかなり使うので、機体が軽い時や滑走路が長い時はアフターバーナーを使用せずに離陸したりもします。(アフターバーナー⇔ミリタリーと言います。)
離陸姿勢は、どの戦闘機も大体10度上げで離陸しているよ〜。
離陸した後は、あっと言う間に時速500kmとかに加速してしまうから、すぐに車輪とフラップを格納しないといけないよ。
ちなみにF-2にはフラップがないので、車輪だけ格納すれば大丈夫です。
離陸後は、基本的に戦闘に使用する操作は、操縦桿とスロットルについているスイッチで全て操作することができます。(HOTASという。)
Hands on throttle and stickと言って、操縦桿とスロットルから手を離すことなく操縦、戦闘ができるように設計してあります。
なので、左手も右手も全て一本一本の指にスイッチが割り振られています。
レーダを操作するスイッチ、ミサイルを選択するスイッチ、レーダーで捉えた飛行機の優先順位を変更したりするスイッチ、画面表示を変更するスイッチ等様々あります。
民間機ほどではないけど、戦闘機にも簡易的なオートパイロットもついています。
高度を保持したり、指定した経路を飛行したりできるよ。
基地間移動や、海外訓練等長時間飛行する時は、高度保持のオートパイロットはすごく便利です。
ちょうどいいくらいのオートパイロットの機能だと思います。
先程、お話したように、基本的には操縦桿とスロットルから手を話すことなく格闘戦を実施することができます。
イメージは、両手にゲームのコントローラーを持って飛行機を操縦しつつ、ボタンを操作している感じです。
機体の操縦は、右手の操縦桿、レーダーの操作は左手の指一本、敵の戦闘機をレーダーでロックするのは、左手の指一本(F-15)や、右手の指一本(F-2)等機体によって違います。
武器(機関砲やミサイル)を発射するのは、右手の親指(ミサイル)と人指指(機関砲)です。
ちなみに、爆弾や対艦ミサイルもミサイルと同じスイッチで右手の親指で操作します。
その他の指は、レーダーで捜索する左右上下を操作するスイッチ、レーダーの捜索モードを変更するスイッチ、表示画面を切り替えるスイッチ等々様々な機能が割り振られています。
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