とっとっとです。
今回は、「スクランブル待機」って何しているの?ということでお送りします。
ちょっと言えない事が多いのでオブラートに包みつつ回答しようと思っています。
質問
- トイレ行きたくなったら?
- 待機中は何しているの?
- どんな格好で待機しているの?
①トイレ行きたくなったら?
スクランブル待機中は、命令があったらいつでも対領空侵犯措置のために飛行機に飛び乗って、離陸していかなければなりません。
そんな待機をしている中でも、人間なんでトイレに行きたくもなりますよね?
スクランブル待機中は、Gスーツを常時着用して待機しているので、「大」をする時は、Gスーツを外さなければなりません。
Gスーツを外したら、命令があったらすぐに飛び立てる状況ではありません。そんな時は、「大」をする時だけ他のクルーに一時的に交代してもらって用を済ませるようにしています。
「小」のときは?
「小」は、実はGスーツをつけたままでも用を済ませることができます。なので、「小」の時は待機は交代せず、済ませることがほとんどです。
「小」をしている時は、命令が出ないかドキドキしています。
②待機中は何しているの?
命令を待っている間、何をしているか気になりますよね?
待機中は、人それぞれですが、大体フライトに関する自分の勉強や、対領空侵犯措置に関する規則等の再確認、その他自分が抱えている恒常業務を待機室に持ってきて作業を進めたりしています。
また、待機は大体先輩と後輩のペアで就くことが多いので先輩が後輩の勉強の面倒を見たりしています。
③どんな格好で待機しているの?
待機中は、常にパイロットスーツ(航空祭で良く見る緑色の繋ぎの服)にGスーツを着用して待機しています。
命令があったら、その格好のまま戦闘機に乗っていける格好をしています。
冬の間は、海上に緊急脱出した際も寒さに耐えられるように、耐寒服(ウェットスーツのようなもの)を着用して、その上からGスーツを着用しています。
もちろん待機中は常にその格好で待機する必要があるので、みなさんが寝ているであろう夜中2時でも3時でも、その格好で待機しておく必要があります。
ハーネスや、ヘルメット等はすでに戦闘機にセットしているので、待機室にはヘルメット等はありません。
なので、命令があれば、戦闘機に向かって全力疾走して乗り込むだけです。
お疲れさまです。
ちなみに、一日スクランブル待機をしてもらえる手当てもあるんだよ〜。
1日勤務して約700円だから、「ん〜」って感じかな。
その他、自衛隊の手当ては記事を過去に作ったので載せておくね。

スクランブルが下令されたら?
自分にアサインされた戦闘機に向かって全力疾走!
まずは、コレですね。
戦闘機の格納庫を開けるスイッチは待機室に設置されているので、格納庫を開けるスイッチを押しつつ、戦闘機に向かって走って行きます。
パイロットと整備員、ミサイル等を担当している者全員が一目散に走って行きます。
パイロットは、コクピットにかけられたハシゴを登りつつ、その後に整備員もハシゴを登って行きます。
実は、どっちの足からハシゴを登り始めるかも決まっているんですよ!
戦闘機の左側にハシゴをかけているF-15、F-2等はコクピットに乗る時に、右足から入れるようにハシゴに一歩目をかけるんです。
スムーズに戦闘機に乗り込めるように、ハシゴの登り方も気をつけています。
乗り込んですぐ、戦闘機に搭載して準備していたハーネスの右肩に手を通し、続けてハシゴを登ってきた整備員が左肩にハーネスをとおすのを手伝ってくれます。
今回も、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
引き続き応援よろしくお願いします。


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