こんにちは。
とっとっとです。
今回は、
自衛官のイデコ(iDeCo)の始め方
について投稿したいと思います。
今回の投稿では以下のことが分かります。
よく職場で聞きはするけど、イデコって何?
始めた方が良さそうだけど、どうやって始めたらいいの?
そんな疑問が解決できたらなと思います。
それでは、順に解説していきたいと思います。
①イデコ(iDeCo)とは
イデコは、個人型確定拠出年金のことです。
自分の責任で、金融商品(投資信託等)を選んで運用します。
将来の自分のために、お金を運用して、将来自分用の年金にする。
ということですね。
毎月の掛金を60歳になるまで拠出して、60歳以降に受け取るという制度になっています。
ちなみに、自衛隊の方(公務員)の毎月の掛金の上限は12,000円となっています。(年額144,000円)
②イデコ(iDeCo)のメリット
メリットは大きく以下の3点です。
- 掛金全額が所得控除できる
- 運用で得た利益が非課税
- 受け取り時に、税制優遇あり
年間の掛金144,000円が全額所得控除できます。
自衛官の皆さんは、12月に年末調整をしていますよね?
保険会社から送られてくるやつを記入するアレです。
この掛金144,000円を記入し、所得控除を受けることができます。
でも、所得控除受けてどれくらい得するの?
以下に、課税所得毎に表にまとめてみました。
課税所得とは、支給された額面の給料から、基礎控除等を引いた税金がかかる所得のことですね。
課税所得 | 所得税 | 住民税 | 掛金144,000円 |
195〜330万円 | 10% | 10% | 28,800円 |
330〜695万円 | 20% | 10% | 43,200円 |
695〜900万円 | 23% | 10% | 47,520円 |
900〜1800万円 | 33% | 10% | 61,920円 |
ここで、例えば、18歳で自衛隊に入隊したとします。
- 18〜25歳:課税所得:195〜330万円
- 26〜50歳:課税所得:330〜695万円
- 51〜55歳:課税所得:695〜900万円
と仮定し、毎年14,4000円掛金を拠出したとします。
さて、定年退職するまで、税金はいくら得するでしょうか?
答えは、なんと
1,548,000円お得
思ったより、すごくないですか?
iDecoをやっている人と、やっていない人でこれだけ生涯の手取り収入が変わるということですね。
※もちろん定年退職後も、60歳まで掛金を拠出できるので、さらにお得ですね!
どういうことかと言うと、
通常、投資信託、株取引等で利益がでた場合、
その利益に対して、20.315%の税金が取られます。
その運用益(利益)に対する税金がかからないというものです。
- 18歳から55歳まで38年間、掛金を拠出
- 年144,000円
- 年3%で複利運用
上記の条件で計算してみると、
- 合計拠出金額:5,472,000円
- 運用利益 :4,648,718円
通常、20.315%の税金が取られるので、
- 税金:944,387円
なんど、年利3%で運用できたと仮定すると、
944,387円お得
こうしてみると、運用益に対する税金も結構大金ですね。
※もちろん定年後も運用するとさらにお得です!
自衛隊は定年早いですからね。
運用を終了した後の受け取り方は以下のとおりです。
- 一時金での受け取り
- 年金での受け取り
- 一時金+年金での受け取り
細かい計算はありますが、大きく言うと、
- 一時金:体側所得控除
- 年金:公的年金等控除
があります。
例えば、一時金で受け取り、退職所得控除を受ける場合
勤続年数を38年として計算すると、
計算式:70万円×(勤続年数-20年)+800万円 より
70万円×18年+800万円=2,060万円
ということで
2,060万円までは、非課税
となります。
※実際は、自衛隊からの退職金等もありますので、最もお得に(税金を払わずに)受け取るには多少計算が必要です。
③イデコ(iDeCo)のデメリット
とってもお得なイデコですが、デメリットはないのでしょうか?
以下にデメリットをまとめました。
- 原則60歳まで引き出しができない
- 元本保証されていない
- 掛金には上限がある
- 手数料等がかかる
①原則60歳まで引き出しができない
基本的には、加入者が死亡した等の理由が無い限り、引き出すことができません。
例えば、急に子供の教育資金が必要になった時であっても引き出すことはできません。
今後のライフイベント等をよく考慮して、iDeCoを活用する必要があります。
対策としては、NISA/つみたてNISAがいつでも解約可能な非課税口座なので、こちらを先に使っていくのがおすすめです。
②元本保証されていない
投資商品を自分で選んで運用していくものですので、元本保証されていません。
もちろん、定期預金のような元本が保証されている運用商品もありますが、その分リターンが低いですね。
リスクとリターンをよく考えて商品を運用していきたいですね。
年齢が上がるにしたがって、iDeCoの運用商品も見直しが必要になってきます。
その考えた方もまた別の機会に投稿したいと思います。
③掛金に上限がある。
これは、デメリットになるかは迷ったところですが、もっといっぱい投資して、控除を得たい!
と思っても、公務員には上限があります
職業によって、上限が違いますが、公務員は
12,000円/月、144,000円/年
が上限になります。
④手数料等がかかる
口座開設手数料、2,829円が、どの証券会社を通じて口座開設しても発生します。これは、iDeCoを管理している国民年金基金連合会に支払うものです。
それ以外にも、多少お金はかかりますが、気にしなくてOK!
それよりも、証券会社毎に加入時の手数料や口座開設の手数料が変わってくるので注意が必要です。
おすすめは、ネット証券です。
- SBI証券
- 楽天証券
どちらかを選んでいれば間違いないと思います。
その他、NISA/つみたてNISAを計画している方もどちらかの証券会社で投資するのがおすすめです。
サイトの見やすさは、楽天証券の方が分かりやすいので初心者には楽天証券がオススメ。
※米国ETFの定期購入を考えている方は、SBI証券がオススメ
④自衛隊での始め方
お得なイデコを始めてみよう!と思いましたよね。
では、実際にどうやって始めるのか?
その始め方について説明します。
大きく手順は以下のとおりです。
- 証券会社のウェブサイトで申し込み
- 必要事項の記入、返送
- 手続き完了・各種書類が到着
- ウェブサイトで初期設定
- 運用開始
①証券会社のウェブサイトで申し込み
まずは、オススメの証券会社等のウェブサイトから申し込みをして、
「加入申込書」
をもらう。申込みをすると、必要な書類一式が送られてくる。
②必要事項の記入、返送
送られてきた「加入申込書」に必要事項を記入して、添付書類とともに返送する。
加入申込書には、勤め先の事業主に証明書を記入してもらうところがあります。
勤め先の基地の厚生課に書類を持っていって書いてもらいましょう。
申込書を渡せば、後日記入して返してくれるので特に大変なことはありません。
渡すだけでOK!
③手続き完了・各種書類が到着
手続きが完了すると以下の書類が届きます。
- 個人型年金加入確認通知書
- 口座開設のお知らせ
- ネットパスワード等の設定のお知らせ
④ウェブサイトで初期設定
返送されてきた書類を参考に、ウェブサイトで必要な設定をしていきます。
これも、すごく簡単です。
- パスワード等の設定
- 掛金を決める(12,000円/月等)
- 配分を決める(○○に4,000円、△△に3,000円等)
ここでは、運用商品も決めていきます。
数ある投資信託等の中でどの商品にいくらずつ投資するかを設定します。
※私達は、SBI証券で口座開設をして、
全世界株式(除く日本)に12,000円/月拠出しています。
⑤運用開始
上記設定さえ終わってしまえば、毎月1回、指定した口座から、自動的に掛金が引き落とされます。
お金の振込等もないので非常に楽です。
長期投資が前提なので、優良な投資信託が多くあります。
細かく(毎月)運用商品を見直す必要もありません。
年齢に応じて、とれるリスクを考えながら、大きな枠で運用商品を考えていくといいですね。一例として、
- 20代:株式100%
- 40代:株式50%、債券50%
- 50代:株式20%、債券80%
こんな具合いですかね。とれるリスクにあった運用商品を選ぶようにしましょう。
いかがでしたか?
非常にメリットの多い制度だったと思います。
一方、運用する上でのデメリットも存在することも確かです。
今後のライフプランを考え、リスクを考慮し、許容可能なリスクの範囲で運用していくということが大事ですね。
「知らないからやらない」は、もったいないです。
知識を一緒に勉強して、リスクとリターンのバランスを考えた資産運用をしていきたいですね。
これからも、読者の皆様のお役に立てる情報発信をしていきたいと思います。
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以上、とっとっとでした。

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