とっとっとです。
今回の投稿は、素人の私が抱いている疑問を、戦闘機パイロットの旦那に聞いたことを公開しています。
- 航空祭で、真横向いて飛んでいる戦闘機はどうやって飛んでるの?
- ミサイルや爆弾ってどこかで撃ったりしているの?
- どんな機動するときが一番Gがかかるの?
読者の何人かは、私と同じ疑問を持っていらっしゃると信じたい・・・。
真横向いて飛んでいる戦闘機はどうやって飛んでるの?
確かに、飛行機は、翼に作用する揚力で飛んでいるから、真横向いた状態で何で真っ直ぐ飛べるのか不思議だよね〜?
操縦桿で、機体を90度傾けて手を離すと、まずは重力によって機体は90度バンクをとったまま機首が下がってきます。
そして主翼やスタビレーター(水平尾翼)の揚力等の力でゆっくり旋回していきます。
これらの動きを操縦桿等によって打ち消してあげれば、機体は真横を向いて真っ直ぐ飛んでいきます。
まずは、機首を下げないようにするために、ラダー(垂直尾翼)を使って機首を持ち上げます。ラダーはコクピットの足のところにペダルがついているので、それを踏んで動かします。
機首が下がろうとする力は強いので、航空祭で真横向いて飛んでいる航空機を操縦しているパイロットは、足で思いっきりラダーを蹴っています。
あとは、ゆっくり旋回してこようとする機体を旋回しないように真っ直ぐ飛ばす必要があるので、操縦桿を機首下げ方向に動かしています。
少しでも、ラダー(垂直尾翼)の必要な力を下げることができるようにね。
あとは、純粋にきれいに真横を向けて飛ぶのは結構難しいんだ。
航空祭でも、長時間真横を向いて飛んでいる戦闘機はいないよね。

ミサイルや爆弾でどこかで撃ってるの?
日本海側や、太平洋側に、射撃をするための空域(海面)が設定されているから、そこを使って射撃訓練をしているよ。
もちろん、射撃をする前には、射撃海面に船舶等がいないか、戦闘機のレーダーと目視によって海面の安全を確認してから実施しています。
ミサイル射撃する時も非常に広い海域を使うけど、全ての範囲をパイロットの目視で船がいないか確認するよ。
安全な射撃ができる十分な広さの海域が確保できない時は、射撃訓練は中止になります。
どんな機動をする時が一番Gががかかるの?
課目としてどれくらいGがかかるかと言うと、
ループ⇨宙返り:約4G
スプリット・S⇨背面飛行から、そのまま高度を低下させながら180度旋回:約5〜7G
格闘戦だと、
オフェンス機動⇨目の前に敵がいる:5〜9G(撃つ直前が一番Gがかかる)
ディフェンス機動⇨後方から敵に追われている:5〜9G(撃たれる直前のブレークターンが一番Gがかかる)
一瞬でかかる最大Gは、やっぱり格闘戦かな。
でも、5〜7G程度でも長い時間かかっていると、かなりキツイよ。
戦闘機パイロットは、Gによって頭から血が下がって失神しないように、Gがかかっているときは、腹筋にずっと力を入れ続けないといけないんだ。(L-1呼吸やフック呼吸と言うよ。)
腹筋を一瞬でも緩めると失神してしまうから、ずっとお腹に力を入れながら呼吸もしないといけないし、仲間と無線通信もしないといけないんだ。
何か聞いてみたい疑問がありましたら、どしどしお願いします。
以上、とっとっとでした。





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