戦闘機パイロットへの質問〜その11〜

戦闘機の車輪のとこに赤い線があるけど、あれは何のマーク？

戦闘機の車輪のとこに赤い線があるけど、あれは何のマーク？

○赤いマークは？？

あれは、業界の中では「Iマーク（アイ・マーク）」と呼ばれています。

まさに、英語の「I」の形からそう呼ばれています。

旦那

Iマークは、脚がちゃんと正常に降りているかどうかを、目視で確認するためにつけられているんだよ〜。

とっとっと

でも、車輪がちゃんと降りているかどうかはコクピットの中で分かるんじゃないの？？

旦那

コクピットの中の表示で分かるんだけど、表示が壊れている時や、どうしても外から目視で見ないといけない時に確認するよ〜。

○コクピット内表示

通常コクピットの中では、脚毎に緑色のライトがついていて、ちゃんと脚が降りていると緑色のライトが点灯します。

脚が正常に降りている（ダウン＆ロック）かどうかは、緑色のライト（グリーンライト）の点灯と、脚ハンドル内の警報灯の消灯（脚がロック、脚扉がロック）されることを確認しています。

旦那

戦闘機は一人乗りだから、脚をちゃんと降ろしているかどうかは、「３グリーンウォーニングライトオフ」(3つのライト点灯&脚の警報灯消灯)って呪文のように唱えながら着陸しているよ。

とっとっと

それでも忘れる時ありそうで不安・・・。

旦那

そんな時のためにも、脚を降ろさずに、ある高度以下かつある速度以下になると警報がなるシステムがついていたりするよ〜。
航空機によって色々違いはあるけどね〜。

とっとっと

へ〜、そんなシステムがついていたりするんだね〜。

○コクピット表示で確認できない時

航空機のトラブル等で機内の表示で正常に脚が降りているか確認できない時は、外から確認するようにしています。

その時に便利なのが、このIマークです。

これがないと、どの状態がちゃんと下がっている状態か分かりませんよね。

ちゃんと下がっていない時は、この赤字のIマークが一直線にキレイに並びません。

ズレてしまっている時は、まだちゃんと脚が降りていないことを示します。

とっとっと

たしかに、この印があればちゃんと脚が降りているかどうかは見ただけでよく分かるよね。

旦那

そうそう、そのためにこのマークを書いているんだよ〜。

これは、それぞれの脚がちゃんと降りているか目視で確認するためのマークですが、戦闘機は空域で訓練した後、必ずお互い（長機と僚機）に外観を目視で確認して基地に帰ってきています。

とっとっと

いつも目視で確認して帰ってくるのはなんで？？

旦那

戦闘した後に、外観上被害を受けていないか、油漏れを起こしていないか等々を直接目視で異常の無いことを確認しているよ。
安全な着陸ができる状態なのか、次の待機につける状態であるのか早期に発見するためにね。

とっとっと

なるほどね〜。

最後に、航空自衛隊のパイロットを目指す解説記事を貼っておきます。

戦闘機の操縦面白そうだな〜と思ったらぜひ考えてみてくださいね。

旦那

ぜひ、航空自衛隊のパイロットを目指してみてくださいね。

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