とっとっとです。
今回もパイロットへの疑問・質問コーナーをやっていきたいと思います。
初めてF-2を操縦した感想は?
何か他の戦闘機と違うんだっけ?
初めてF-2を操縦した感想は?
まず、初めに「ごめんなさい。」からですが、
一応、匿名で投稿をしていますので、私が何の機種の戦闘機パイロットかは秘密にさせてください。
F-2かもしれませんし、F-4,F-15,F-35かもしれません。
ただ、全ての機種について自分の経験もしくは同期等からの回答をもって、本ブログでは私の意見として投稿させていただきます。
あいつか!
ってなるかもしれないね〜。
では、初めてF-2を操縦した感想についていってみましょう!
F-2戦闘機を操縦するまでには、T-7による操縦教育、T-4による操縦教育を経て訓練が実施されます。
T-7はコクピットにある操縦桿を動かすことで、操縦桿に繋がったケーブルにより、エルロンやエレベーターと言われる航空機の舵面を直接動かすことで飛行機を操縦します。
全ての航空機がそうですが、航空機の速度に応じた操縦桿の動かす量、動かすための重さは、ある基準があって、それに合うように設計されています。
F-15、F-2、F-35はちょっと違う設計がしてあるけど、大体同じイメージでオッケ〜です。
T-4については、T-7とほぼ同じですが、速度や旋回時等のGを大きくかけれるようになった分、操縦桿を動かすと、油圧を利用して航空機の舵面を動かすように設計されています。
いずれにしても、F-2を操縦するまでは、「操縦桿を動かして機体を操縦する」航空機でずっと訓練してきたことになります。
F-2になると、以下の点が異なります。
- サイドスティック
- フライ・バイ・ワイヤによる操縦
T-7やT-4、F-15は操縦席の真ん中に操縦桿があるんだ。
なんか違和感がありそう・・・。
すごい操縦に違和感がありそうな気はしていたんだけど、意外としっくりきてびっくりしたよ。
F-2の操縦桿は、操縦席の右側についています。
操縦しやすいように、肘置きや手首を置くための台座もついています。
シミュレータでも訓練するから実機に乗る時には全く違和感ないよ〜。
左利きの人も操縦桿は右手で動かすし、操縦桿は正面でも右側でも左側でも意外と慣れるのかもしれませんね。
全く想像ができません・・・。
○フライ・バイ・ワイヤ
操縦桿から電気信号によって飛行機の各操縦舵面(エルロン、スタビレーター)を動かす飛行制御のこと。
これまでの飛行機は、各舵面に繋がったケーブルを操縦桿を動かすことで油圧を使い操縦していたのに対して、
フライ・バイ・ワイヤでは、電気信号によりそれぞれの舵面のアクチュエーターを動かしています。
どういうことかというと、これまでの飛行機は操縦桿を動かさないと各舵面が動かせなかったのに対し、フライ・バイ・ワイヤでは操縦桿は動かさなくても、電気信号さえ送ってあげれば各舵面を動かすことができます。
車のハンドルでいうとどんな感じ??
んで、フライ・バイ・ワイヤになると車のハンドルは全く動かない。
だけど、ハンドルの付根に圧力センサーがついていて、どれくらいの力でハンドルを回しているか圧力で計測している。
F-2も少ししか動かしたくない時は、操縦桿にちょっとの力を加えるし、思いっきり旋回したい時は、操縦桿に思いっきり力を入れるよ!
F-2の操縦桿は、ほとんど動きません。
フライ・バイ・ワイヤによって、少し旋回したい時は小さい力え、思いっきり旋回したい時は、思いっきり力を入れます。
※ほとんど:実はほんの少しだけ操縦桿は動きます。数mm程度
全く動かなくてもいいんですが、人間工学的に少し動いている方が、動かしているという人間の感覚にフィットするんだそうです。
フライ・バイ・ワイヤという新しい飛行制御での操縦なんですが、操縦桿が動かなくても全く違和感がなく操縦することができます。
と思ったりしました。
F-2は、離着陸時と巡航時で、飛行制御則が変わるので多少操縦感覚は変化するものの、違和感のないように非常にすばらしい設計がされています。

以上で、今回の疑問・質問コーナーは終了します。
以上、とっとっとでした。







飛行機ランキング

にほんブログ村