とっとっとです。
それでは、現役戦闘機パイロットへの疑問・質問コーナーを開始しま〜す。
ループっていうアクロバット飛行はどうやってやるの?
ループっていうアクロバット飛行はどうやってやるの?
○ループとは?
くるっと一周回る機動だね。
縦に一周回る機動なので、速度が一定でなくきれいな円の形にはなりません。
○どれくらいの速度から開始するの?
さきほど少し触れましたが、航空機は上昇するに従って速度が減っていきます。
ループの頂上でも、失速速度以上の速度を保持しておく必要があります。
400ktだと、2倍して800km、んで1割の80を引いて、時速約720kmだね。
戦闘機の場合は、推力(ミリタリー、アフターバーナー)によって違うけど、大体これくらいの速度がコントロールしやすいです。
あまり速度をつけすぎると、Gが多くかかるのと、機動が悪くなります。
この速度で開始して、大体ループの頂上で200〜250ktで、もとに開始位置まで降下してくると、また同じ速度に戻ります。
○開始する前の準備
まずは、加速して速度をつけつつ、真っ直ぐ機動するために、正面と左右に目標をとりましょう。
できるだけ遠くの目標がいいです。
分かりやすい雲の切れ端とか、地上目標とかだね。
○機動を開始
4〜5Gを、3秒くらいかけて滑らかにかけていきます。
ずっと加速度計を見ることはできないから、体にかかる重力を覚えよう!
きつそう・・・。
体で4〜5Gを保持しつつ、その時の機体の動くレートを覚えておきましょう。
速度が減ってくるループの頂点付近でもこの機種の動くレートを一定に保つように操縦します。
左右どちらかに傾いていたら、エルロンを使って真っ直ぐに戻そう!
この頃になると、速度が低下し、4〜5Gかからなくなってきます。
機首の動くレートを一定に保ちながら、今度は失速しないように迎え角に注意しながら機動を継続します。
頂上付近は、大体0.5〜1Gくらいになります。
頂点を過ぎてからも、迎え角に注意しながら一定の機首が動くレートを保持するように操縦します。
頂点を過ぎたらだんだん速度がついてきます。
機種が一定に動くように操縦すると、速度の増加に伴ってGがまたかかるようになってきます。
垂直を超えたあとは、開始前に正面に取った目標が見え始めます。
あとは、その正面に取った目標に向かって真っ直ぐ動くように操縦します。
ループは、自分の思ったように戦闘機をコントロールする戦闘機パイロットには必須の課目です。
ぜひ、目を閉じてうまくループができるように練習してみてください。
最後に、航空自衛隊のパイロットを目指す解説記事を貼っておきます。
戦闘機の操縦面白そうだな〜と思ったらぜひ考えてみてくださいね。

以上で、今回の疑問・質問コーナーは終了します。
以上、とっとっとでした。









飛行機ランキング

にほんブログ村